風俗嬢が悲しそうな顔でぼんやりとしている

風俗店を辞めたいのにお店が辞めさせてくれないという相談が多く有ります。

入店の際には、「1か月前に言えば辞めていいよ」と言っていたのに、いざ辞めたいと申し出ると、「別の女の子紹介しないと辞めれないよ。どうしても辞めたいなら罰金払ってね」と言ってきたり、悪質なケースでは、風俗店勤務を親にばらすと脅迫してくることもあります。
では、なぜ辞めさせてくれないのでしょうか。

風俗店を辞めさせてくれない理由

風俗店を辞めさせてくれない理由は、『売上が下がる』からです。
多く指名をとる女の子が辞めれば当然お店にとっては損害が生じますし、特に女の子が少ない中小規模の風俗店にとっては、人手不足の中、女の子が退職してしまうのは死活問題に繋がります。
この点、嬢を多く抱える大規模の風俗店においてこのようなトラブルが発生するケースは少ないと言えるでしょう。

風俗店をやめたい人が知っておくべき法律

通常、風俗店での勤務は、民法623条の『雇用契約』にあたります。
では、入店時に「お店を辞める際には1か月前に申し出ること」と説明を受けた場合には、仕事を辞めたいと言ってから1カ月たたないと辞めれないのでしょうか。

たとえ、就業規則で、「1か月前に辞めることをお店に伝えなくてはならない」と定めていても、2週間前に退職の意思を伝えれば2週間後に風俗店を辞めることができます(民法327条1項)。
さらに、契約時に交わした労働条件(勤務日数や勤務時間、その他サービス内容)と実際の条件が違う場合には、2週間を待たずに直ちに風俗店を辞めることができます(労働基準法15条2項)。

もし、風俗店を辞めたいと伝えたところ、風俗勤務を家族や学校にばらすと脅されたり、脅迫して無理やり働かせたりした場合には、刑法の脅迫罪や強要罪が成立する可能性があります。

事例1:風俗をやめたいと言ったら学校や家族にばらすと言われた

□ご相談者 女性(年齢:21歳)

□解決内容
今回のケースでは、ご相談者様が、家族や学校に風俗店勤務を絶対に知られたくないとのことでしたので、慎重を期して対応しました。
風俗トラブル弁護士相談センターの弁護士による店舗関係者への聞き取りの結果、今回の脅迫は店長が独断で行っており、オーナーの指示のもと行われたものでないことが判明したため、弁護士を入れた上でオーナーと話し合いをして、二度と相談者や相談者の周辺の者へ接触しないことを確約させ、履歴書を取り返して解決しました。

□ご相談内容
現在大学に通っていますが、就職活動などで忙しくなってきた為、店長にお店を辞めたいと話したところ、「今は人が足りないから辞められたら困る」と言われました。風俗店に勤務する際に「1か月前に辞めると言えば辞めていいよ」と言われていたので、その事を話したところ、「辞めるなら学校や親に履歴書送りつけるよ」と脅迫されました。警察に相談しようかと思いましたが、逆恨みされて学校や家族にばらされるのだけは嫌なのでどうしていいか悩んでいます。

事例2:風俗店を辞めたいと言ったら罰金を要求された

□ご相談者 女性(年齢:28歳)

□解決内容
上にも書きましたが、勤務条件が実際の条件と違っていた場合、労働基準法15条2項により、直ちに風俗店を辞めることができます。
また、当然のことながら罰金を支払う法律的な義務もありません。
しかし、ただ無視するだけでは執拗な嫌がらせの被害に遭う可能性も十分あります。このようなケースで暴力団(ヤクザ)が実際に出てくることはほぼ無いですが、親に罰金の肩代わりを強要するなどの嫌がらせも考えられます。風俗トラブル弁護士相談センターの弁護士が交渉にあたり無事解決しました。

□ご相談内容
就職前に聞いた条件(お給料・勤務日数・勤務時間等)と実際の条件が違うため、もうこの風俗店では働けないと思い、辞めたいと話したところ、「辞める場合は3カ月前に言わないと辞めれないって言ったよね。今すぐ辞めたいなら罰金払ってもうらうよ」と言われました。
「勤務条件を嘘ついて騙したのはそっちじゃないですか」と反論したところ、「とにかく罰金払わないなら辞めさせないよ。逃げても債権回収の専門の者が必ず取り立てに行くから」と怒鳴られました。警察に相談したのですが、民事不介入と言われ取り合ってもらえませんでした。ヤクザから罰金の取り立てに遭うのじゃないか、家族に連絡が行くのじゃないか怖くて仕方ありません。

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